家庭電話の修理

修理

ある日、家の電話が繋がらなくなりました早速修理にトライしましたその内容を投稿します。

 

1.経緯

お店に部品を注文し、入荷したら家の電話に連絡するように頼みました。数日しても何の連絡もありません。更に数日後、やっとお店から電話がありました。お店の人は開口一番「やっと繋がった、お宅の電話故障では?」とコメント頂きました。更に数日後別件での約束電話がなく家に直接訪問、「電話しましたが繋がらなくて!」とのこと。自ら携帯で自宅に電話したらやっぱり繋がりません

電話機の受話器を取って通話確認したら、通常聞こえるツーという発信音がありません。

ここで電話機の故障を認知しました。

 

2.故障原因

1)分解

裏ブタを外すと

①電源部:上部アースプレートの下

②メインコントローラー基板:左側基板

③電話線のインプット基板:右側基板

④各機器を繋ぐコネクタがあります

 

 

 

2)基板の分離

故障原因を特定するため基板およびコネクタの分離を行います。

 

 

 

 

 

 

 

3)電源の確認

電源部からメインコントローラー基板に出力される電源電圧を測定

オープン時(コネクターを外した状態)

IC類制御電源:DC5V、FAX部供給:DC24V

でしたが、メイン基板にコネクターを繋ぐと

IC類制御電源:DC2.69V、FAX部供給:DC13.6V

で大幅にダウンしています。

一般的にIC電源は5V供給されないと動作できません。よって電源部またはコントローラ部などの不具合で電源の電圧降下が生じているようです。

そこで、メインコントローラに繋がる、サブ基板、各機器に繋がるコネクタを全て外し再確認、状態の変化はありません。

4)電源基板の再確認

そこで電源基板を詳細に再確認すると、電解コンデンサーの下部が茶褐色に変色し少しだけ膨らみがある部分を発見しました。電解コンデンサーが劣化して負荷が少しあると電圧降下を起こしていると思われます。

 

 

 

 

5)電解コンデンサー

右のコンデンサーが不良品(350V330μF)で左が手持ちのコンデンサ(50V470μF)です。

不良品コンデンサー下部の絶縁ビニルが茶褐色に変色しゴム部が異常に伸びているのが解ります。

 

 

 

 

 

 

3.修理

 

手持ちの電解コンデンサーは少し容量が大きいものしかありません、電気的特性にはあまり問題はないと思われますので手持ち品を使用することにしました。しかし、サイズが4倍ぐらいあり基板に実装することができなかったのでリード線で接続し、コンデンサは空きスペースにはめ込みました。

電源電圧のを測定しメイン基板コネクタに挿入、5V電源の電圧降下がないことを確認しました・

 

 

 

4.動作確認

全ての部品とコネクター接続をもとのように戻し機能テストを実施しました。

電話線に接続、電源ONにしてから受話器を取ると、ツーという発信音が聞こえます。

携帯から自宅に電話を掛けると電話機親機、子機ともに呼び出しがされ、通話もできることを確認しました。これで修理完了です。

 

 

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