首がブラブラになった扇風機を直してみた!

修理

導入:使用不能状態の扇風機が蘇り快適に使えるようになりましたので、修理の内容をレポートします。

1.扇風機の不具合状況

1)メーカー型式:YAMAZEN YLX-WF301

2)不具合内容:扇風機のFANは正常に回転するものの、FAN部がブラブラで送風方向が定まらないまた、自動首振り機能も動作できず使用できない状態になった。

2.首振り部分の構造:

首振り専用の低回転のシンクロナスモーターとリンク機構で、シンクロナスモーターの回転をスイッチでONするとリンク機構で扇風機の首振りが行われる。

3.不具合原因

首振りモーターからリンクに機構に回転を伝えるカムフランジ(樹脂製)のモーター軸固定部分で折損しモータの回転をリンクに伝えられない状態となり、FAN部全体の固定ができずブラブラ状態になった。

 

 

 

 

 

基本的原因は樹脂製カムフランジの強度不足である。

同種の不具合が昨年発生し折損したフランジカムを瞬間接着剤で接着する簡易修理を行ったが接着後2か月で再び同一箇所で折損した。

4.修理内容

前回のような接着修理では強度不足で根本修理にならないことから今回はカムフランジを作り直すことにした。

折れたカムフランジとサイズが近似のU型アルミ材を25mm×2本を上下に重ねリベットで締結して箱型にし、取付穴加工を加え作成することにした。

 

 

 

 

カムフランジは7Φの樹脂軸でリンク機構に接続されている

 

 

 

樹脂カムフランジから7Φ軸部分だけを切り出し、
新規に作成したアルミ製カムフランジ取り付けた

 

 

 

 

 

 

 

新規に作成したアルミカムフランジを扇風機に取り付ける。
前の樹脂カムフランジはモーターと4mmのピンで締結していたが今回はアルミフランジに4mmタップ加工しネジで締結した。

 

 

 

修理終了、電源を入れ扇風機の首振り機能を確認良好であることを確認した。

 

5.編集後記

今回の修理は前回の修復がまずく修理後すぐにまた同じ不具合となった。
今回は強度を十分持たせかつ、軸受け部を前回部品から切り出して使用したことから
首振りのガタツキもなく、信頼性にも気を配る修理とした。

最後まで完読いただきありがとうございました。

 

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