2.エンジン起動トライ
20年前までは動いていたバイクですのでエンジンは整備すれば動くようになると思われますが、まずは動くことを確認したく、エンジン起動に特化した整備をしました。
1)点火プラグの火花
エンジンをキックしてもプラグの火花が飛びません。
このバイクの点火方式はかなり旧式のコンタクトポイント式で、マグネットフライホイール内のジェネレーターで発電した電気をイグニッションコイルに流しコンタクトで遮断したときに高圧を発生させ、火花を飛ばします。エンジン起動にバッテリーは必要ありません。
エンジンから出力されるイグニション端子はキックすると発電しているようですが火花は飛びません。
コンタクタの導通/遮断をテスターで計りましたが、ジェネレターコイルがつながっていることから停止時は、2Ωぐらい、キック時は発電することから導通/遮断が明確に確認できません。
HPを調べると、電球を繋いでランプの点灯が少し暗くなる辞典が遮断ポイントとありますが輝度の変化が少なく明確に確認できません。
(参考HP)
確認を繰り返すうちにコンタクトポイント時期を調節するネジを緩め、ポイント時期もわからなくなりました(傷口を広げたみたいで少々焦りました)
2)原因の推測
調べているうちに、接点がOFFでもONでも抵抗値が2Ω程あります。
どうも、接点が錆びて接触してもONしていないと思われます。
そこで、接点を紙やすりで磨いたら2Ω/1Ωの数値変化を確認
OFF時期を概略で合わせました。
火花確認:プラグから火花が飛んでいることを確認
3)エンジン起動確認
キャブへのガソリン供給の代わりにスポイトで生ガソリンを直接キャブ吸気口に垂らしてからキックすると一瞬エンジンがかかりました。
これで調整すればエンジンが回ると思われます。
リストアの方針:モンキーは人気のバイクで多くの情報、セカンドソース部品があります、多くを交換すればより美しくまた性能をアップしてリストアができそうです。
エンジンが動くことが確認されましたので、今回のリストアでは、できるだけオリジナルを残しつつ、安全上問題の部品は交換することで実施したいと思います。